俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。


「ごちそうさまっ……行って来ます!」



パチンッと手を合わせると鞄を持ち、玄関へと向かった。


カラフルなハイカットを履くとゆったりと学校への道のりを歩いた。







教室に着いた時にタイミング良くチャイムが鳴った。


席に着いて前を向いた時、ガラガラッと扉を開けて入って来たのはサットンではなくて違う女のセンコー。



「あれー?京子ちゃんじゃん。サットンは?どーしたの?」



……何でセンコーのことを〝京子ちゃん〟と馴れ馴れしく呼んでいるんだ、遥のやつ。


サットンとか、あだ名ならわかるけど。
京子ちゃんとか、思い切り名前じゃん……?



「体調が優れないそうで、休みよ」



そして、アンタは何故注意しない。