情けねぇ先輩達を見送ると改めて隣に居る泉を見る。



「泉」


「…っ……」



さっきはこいつが泉だって信じられなかったけど、一緒に戦って分かった。


―――こいつは泉だ。



「久しぶりだな」



そう言うと泉の瞳が揺れた気がした。


やっと。


やっと、見つけたーーーー……


相変わらず小さいやつ。


女みたいだとは思ってたけど、本当に女だったなんて。



「本当に泉ちゃんなの?」


「だから言ったろ!泉は女だって!」


「遥、知ってたの……?」



遥の言葉に泉は目を見開いて口を開けた。

そしてそれに遥はうなずいた。



「そっか」


「なあ泉、全部話してくれるよな?」



俺の問いかけに、彼女はゆっくり頭を上下に動かした。


……これで全てが分かる。

分かってやれる。


泉の全てを――――…