「今年の1年は強いんだろうな!?」
「オラ、かかって来いよ!」
廊下を進みながら近くにいる1年生の男を片っ端からバットで殴り飛ばして行く。
さすがに女には手を出さねーのか、怯える女生徒は素通りしていた。
「うっせーんだよ」
その声にみんなが驚いた。だって言ったのは女の姿をした泉だったから。
ちょ……っ。
「あ?」
キレた先輩が泉に歩み寄って行く。
「お嬢ちゃん、口の聞き方には気を……っ」
「気を……なんだよ?」
歩み寄る先輩の油断に漬け込んだ泉は、相手の顔面に回し蹴りをして魅せた。
……やっぱり、強い。
「さっさと自分達の教室に帰れ」
「このアマ……!調子に乗んなよ……!?」



