――――――…
「柊と付き合うことにしたって本当?」
「え゙っ」
里佳が突然言い出したのは、帰り道。
あたしはクマのぬいぐるみを抱く里佳を見た。
情報、早くね?
「柊のこと、好き?」
「えっ…あ、まあ……」
「そか」
好きだよ。
柊はイイ奴だもん。
でも―――
アイツより好きか?って聞かれても、あたしはうなずけない。
「里佳も、柊のこと好きだよ」
「ふ~ん」
「……泉より、何倍も」
「え?」
里佳の言葉に進めていた足を止める。
続いて里佳も少し遅れて立ち止まった。
『好き』って……
ライクじゃなくて、ラブ?