俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。



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次の日は学校の掃除のための登校日だった。


こんなに暑いのに、やる気なんか出るはずがない。


しかも、不良ばかりのこの学校。


不良が掃除なんかのために、学校にわざわざ来ると先生達は本気で思っているのだろうか。


でも、あたしは来ていた。

なぜならば、里佳に誘われたからだ。



「暑い……」


「掃除は気持ちいいよ」



そうでしょうか……?

あたしはそうは思えませんが。


楽しそうに校庭の草をむしる里佳。
あたしも竹ぼうきをせっせと動かす。


それにしても、暑すぎる。


首にかけてあるタオルで汗を拭う。