俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。




ボロボロの鳥居を見上げた。


行ってみるか。

そう、階段を登ってみたものの。


……運悪すぎじゃん。



「あれ、珍しい。客だ」



どうやらここは、蛇の巣だったらしい。

男が3人、タバコを吸いながらたむろっていた。


めんどくさい。


一瞬でそう思ったあたしは、体を180度回転させて引き返そうとしたが。



「待ってよ、お姉さん」



肩に手を置かれて引き止められてしまった。


何がお姉さんだ。

あんたらの方が歳上だろ……


むかむか。



「その手…退けて……」


「暇なら俺達と遊ばない?」


「退けて」


「ツンケンしないで遊ぼうよ、ね?」



男が馴れ馴れしくあたしの肩を抱いてきて、鳥肌が立った。


……爆発。


何がって?…イライラが。