肩を揺らしてため息を吐いた。
「サットンに期待したのが間違いだったよ」
言ったのは雅だ。
「前々から思っていたんだが…お前等、俺を先生だと思ってねぇーだろ」
そう言うサットンは教師の自覚ないだろ。
学校で唯一、クーラーがついている職員室を出るのはもったいない気もするが。
サットンは口を割る気配もないし、しゃーないから教室に戻るか。
廊下に出る直前に、顔だけ後ろに居るサットンに向けてアッカンベーをしてやった。
「これからどうする?」
「まだ県内に居るだけ有難いのかもな」
遥と雅の会話に現実を見る。
県内でも、範囲が広い。