俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。



「お前等に何も言ってなかったのか、あいつ」


「あぁ。何も言わずに行っちまったから」



俺がそう言うと、サットンはアゴに手を当てて何やら考え出した。


この展開。雰囲気。


もしかして……

教えてくれんのか?


3人で顔を見合わせた後、息をのんでサットンの顔を見つめる。



「……まぁ、県外には行ってないから。根気よく自分達の足で探せ。ガッハハハハハ!」



……殴りてぇ。

俺達の期待を返せ、このアホ教師。