「傷つくことが怖くても、本当は仲間が欲しいんじゃないの?」 「………」 ドクン ドクン ドクン 胸が騒がしく動く。 柊から目が背けられないのはなぜ? 「俺は、いいよ。…傷つけられても、構わない」 え? 「だから、桜の仲間になりたい。香も里佳も入れて」 ――4人で。そう、柊は言った。 傷つけられてもいいって…… 「それ本気?」 「本気」 なに言ってんの? アンタ、馬鹿じゃないの? どこの世界に〝自分、傷つけられても平気です〟って言う馬鹿が居んのよ。