風があたし達を優しく包み込む。


この罪悪感は拭っても拭いきれない。

胸の中に色濃く残り続ける。


きっと、答えなんてない。



「桜はもう誰も傷つけないよ」


「どうして分かるの?」


「だって、こんなにも自分を責めてさ……後悔してるじゃん」



後悔は、してないよ。桜達と出逢ったことを後悔なんてしたくないから。


桜達と出逢えてなかったら、あたしはずっと他人を信じる事なんてできなかったと思うし。


桜達と出逢えたから、あたしは笑えた。


幸せだと思えた―――…



「ねぇ、桜。もっと自分を、自分のキモチを大切にしなよ」



もう、いいよ……柊。


柊はどうしてこんなにあたしに構うの?