俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。



「うざ」



香は分かってないよ。


あたしは香と一緒に居たくないの。


だって――香を見ると一番、桜達との様々な記憶が思い出される。



「ダチダチうるせぇーんだよ!!」



でも……違う。



「お前なんか」



違う。

違う違う違う!!



「ダチなんかじゃねぇーよ!!」



違う。


こんな事が言いたい訳じゃない。


こんなの、
ただ香を傷つけるだけじゃん。



「っ………」



すごく傷ついた香の顔。


後悔しても遅いのに―――…