俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。



「はははっ」



あたし達を見て笑ったのは。



「しゅーうー!笑うなぁ!」



隣の席に座る灰色の髪をした柊だった。


隣の席だったっけ……?


そう思いながらボーッと柊を見ていると、目が合ってビックリした。



「こいつ背が小さいことがコンプレックスだから」


「コンプレックス言うなぁー」


「ギャーギャーうるさい」



この2人、遥と雅のコンビに似ている。


……胸がちょっと切なくなった。


やっぱどこかに、
桜達の面影を見てしまう。


いつか、考えなくなる日は来るのかな。