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次の日。
また朝帰りをしたあたしは2時間ぐらい寝てから学校に向かった。
授業中なのに
騒がしい学校ってどうなの?
廊下を通るだけで物凄く見られる。
歩きずらい……。
ジロジロ見て来るくせに、あたしがそっちを見ると目を背ける。
……わけわかんねぇー。
ガラガラッと3-2の教室の扉を開ける。
騒がしかった教室が静かになった。
「すいません、遅刻しました」
動きを止めた生徒を見ずに先生に言う。
自分の席までの道のり。あたしが歩けばみんながズザザと道を開けた。
……怯えすぎじゃない?
「泉、おはよ!」
「……おはよ」
香が遠く離れた席から声をあげた。
それにみんなザワつく。



