終わった。
これであたしの居場所が桜達にバレる。
「泉、だよね?」
「…………」
「何があったんだよ……」
香の心配そうな瞳が、あたしを真近くで見つめる。
……情けなさ過ぎて涙が止まらない。
思考が一気に止まった。
何も考えられない。
「香と桜は知り合いなのか?」
柊があたしと香を交互に見ながら聞いて来た。
香を見ると、
ここで初めて視線が交わった。
「僕のダチだよ。…泉、こっち」
腕を掴まれて、あたしは抵抗することなく香について行った。
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