あのクラスにもまともな奴が居たのか。
「あたしも嫌い。大ッ嫌い。でも、だから行くの」
「?」
「そうゆう奴等は野放しにしちゃいけない。わからせてあげないと」
それに。そんな事を平気でするような奴等に、あたしは負ける気がしないから。
絶対に。
「大丈夫。あたし、強いから」
目をパッチリ見開いた彼に笑いかけると、あたしは門の扉を開けた。
そして危険極まりない無法地帯へと足を踏み入れる。
暗い道。そこをちょっと歩いた所にあたしの歓迎会会場があった。
クラスメイト全員がそこに居る。
「お、来たね」
あたしを囲むのは女子。
女とのケンカは1年ぶりだが。
……目じゃない。



