俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。



でも不思議なことに、あたしが女じゃなかったら桜達とは出逢っていなかったんじゃないかなって思う。


だから、これは運命なんだよ。



「泉、なにしとる。早く行かんか」


「うん」



おじいちゃんの呼びかけに答える。


さあ。あたしの新しい生活が始まる。


フードを被り、カラフルなハイカットを履いて、あたしは新しい学校へと足を運んだ。


その途中空を見上げると、悲しいほど空は果てしなく青くて。


この空の下のどこかに桜が居るなら、繋がっていると思えるよ。


強くなれる気がするよ―――…