俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。


泉に場所を教えてから俺はタオルを持って脱衣場に向かう。



「泉、ここにタオル置いとくからな?」


「お、おう!」



泉の脱いだ制服の横にタオルを置いたその時、信じられないものが俺の目に飛び込んで来た。


制服と制服の間から飛び出ているもの。


こ、これって……



「ブラ……?」



隠したつもりなんだろうか。

ホックのところが飛び出ている。


もしかして、泉って女なのか?


だったら。



「良かったぁー……」



だって俺、ゲイじゃねぇってことだろ?
俺、本気で悩んでたんだよ。


でもこの日、泉本人に確認することは出来なかった。