俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。


≪―遥side―≫



申し訳なさそうな顔をした泉に、俺が申し訳ない気持ちになった。



「でも、今日は遊べるんだろ?」


「うん」



泉が笑顔でうなずいたのを見て、俺もテンションが上がった。


そして、

なぜか胸がときめいた。



「…………」



ノォォォォオオ!!


俺……とうとう男に恋を……?


それは流石にヤバイぜ!

しかも相手は泉!?


頭がおかしくなっちまった!


……いつからだっけ。


泉の笑顔に
ときめくようになったのは。


泉の甘い香りに
ドキドキするようになったのは。


泉の背中を
目で追っかけるようになったのは。