俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。



「じゃあな」



そう無理やり笑って歩き出した瞬間。


ボフッ…と、あたしの背中に真菜が走り込んで来て、腕をあたしの腰に回して来た。


ギュッ…と、回された腕に力がこもる。



「ま、真菜!?」


「こっち向かないで!」



視線を真菜に向けようとした瞬間に真菜がそれを阻止した。


この状況は一体なに!?



「真菜、泉のこと好きだから……」


「俺も好きだけど…?」


「ちっがぁーうっ!泉の好きと真菜の好きは違うの」



え? それってどうゆう……



「真菜は〝ラブ〟の意味で泉が好きなの。泉の〝ライク〟と違って」



へ?