それからだ。佐久間が何かと俺に絡んで来るようになったのは。
憶測だけど、佐久間のプライドが傷ついたんじゃないかと思う。
年下の俺に負けたことによって、佐久間はあらゆる奴等に相当バカにされていたから。
でも…―――
俺には、何をしてもいい。
だけど。
仲間には手を出すな……!
「プッ……」
口から血と涎を吐き出す。
10人からの攻撃を全部……
流石に避けきれないようだ。
それでも、
やられっぱなしは嫌だ。
でも、10人相手に俺の力は微々たるものでしかなくて。
一発、誰かを殴れば
その瞬間に倍の数を殴られる。
耐えきれずに倒れ込んだ。
「悔しいか?」



