それ、本気で言ってる?



じゃあ何で、あの日あたしを助けてくれたの?

じゃあ何で、あたしを仲間だって言ったの?

じゃあ何で、今日水鉄砲で遊んだの?

じゃあ何で、今日『またな』って笑って別れたの?



―――…お前、本当に雅かよ。



「雅、やめろ!!」



……遥。

今、お前はどんな気持ちで見てる?



「仲間じゃなかったのかよ!!」


「だから何回も言ってるじゃん何回言わせんの泉くん」



その言葉にハッとした。

お前……


――その瞬間。あたしは防戦を止め、拳を雅の顔めがけて……撃った。


あたしの拳は綺麗に決まった。



「泉、なにやってっ……」


「お前、雅じゃないだろ!!!」


「「!?」」



雅を……いや、偽物の雅をあたしは鋭く睨み付けた。