「おいっ、大丈夫か!!?遥!!??」
さっきの勢いだったら、骨が折れててもおかしくない。
なにやってんだよ……
あたしをかばう必要なんてないのに。
「ごめん……」
マジ、ごめん……。
「泣くなって……。大したことねぇから」
「大したことあるよ!!!」
そんな、震えた声で言われても
説得力ないんだけど……
「それに、仲間を守るのは当たり前だろ?」
「…っ……」
悔しい。悔しい。悔しい。
何で。何で。何で。
この前は守られて、嬉しかった。
あたしを大事に思ってくれる仲間が、あたしにも居るんだって。
でも、今は悔しい……!
あたしは―――弱い。



