「とりあえず行ってみよう」
そう言った遥にうなずいて。
あたし達は指定された工場に向かった。
―――――――…
―――――…
―――…
「ここ、だよな……?」
不気味な雰囲気をかもし出す工場。
遥と目配せをしてうなずき合い、工場に足を踏み入れた。
そこに居たのは…―――
「誰だ、お前等……」
見知らぬ男達8人だった。
不安が募っていく。
こいつら8人を相手することに対してではなく、
雅があたし達を〝ハメた〟という疑惑が大きくなることに対して。
「大丈夫だ泉。あいつを信じろ」
「わかってる……」
けど……



