俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。






「―――み……おい、泉!」



体を揺すられて、目を覚ました。目を開けると遥が呆れ顔であたしを見ていた。


今何時……?



「もう4時だぜ。早く帰ろう。涼も帰っちまったし……」



たく、何で俺が泉のお守りを……
とかなんとか遥がボヤいている。


そんなに寝てたのか。



「ごめんごめん。アイス奢ってやるからさ」



ぶすっとしている遥に言った。



「お、太っ腹!じゃあガリガリくんな!」



単純……



「おう、分かった……って、メールだ」



カバンに入っていたケータイがメールの着信を知らせた。


誰からか確認すると……



「雅からだ」