20分後……
「「「ハァハァ……」」」
中学生が、水鉄砲ごときにこんな燃えていいのだろうか……?
見事にみんなびしょ濡れ。
でも……
「気持ちいー!!」
地面に寝転んで目を閉じる。
太陽が熱くあたし達を焼きつける感じがなんとも言えない。生ぬるい風が水の手助けで少し冷たく感じた。
初夏。
「なんで濡れてんの……?」
閉じていた目を開けると今まで寝ていた涼の顔が私の真上にあって、ちょっとビックリした。
水鉄砲を上に上げて涼に見せる。
「あぁ……。お前等、ほんと幼稚だな」
「悪かったな、幼稚で」
言い返すと涼しく笑われた。