はーとため息を吐くと黙って真菜の隣りに腰をおろした。
なんであたし、こんなイケメンみたいなことしてんだろ…?
「真菜はこんな性格だから。さっきみたいなことは少なくない」
ゆっくり話し出した真菜の手はスカートを握って震えている。
目を細めて、そんな真菜を見る。
「小学生の頃はお兄ちゃんに助けてもらってた。だけどっ……」
キッと、真菜があたしを睨んだ。
「もう助けられるのは嫌だ!守られるのはもう嫌なの!強くなりたいっ……」
そう泣き叫ぶ真菜。
胸がなんとなく痛くなった。
「もう十分強いじゃん」
「えっ……」
「自分を弱いって認められる奴って、そう居ないよ。それに」
両手で真菜のほっぺをつねった。



