俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。


恭輔。こいつは戦争の時、一番最初にあたしに殴りかかって来た男。


一発で倒した相手だ。


そん時に弟子になりたいと思ったんだと。



「本当に、お願いします!」


「……………」


「あ!黙ってるってことは、OKだってことですよね?」


「……はぁ~。もう勝手にしろ」


「マジっすか!?」



目を輝かせた恭輔。


……負けた。


こんだけ粘り強ければ、ケンカもそれなりに強くなんだろ。



「じゃ、早速修行しましょう!」


「は?」


「よし、行きましょー!!」



腕を引っ張られ無理やり連れて行かれる。


途中、遥や雅達に助けを求めたが笑顔で手を振られた。


あいつら……