「つうか、お前まじで遅いんだって。とにかく、早く開けてくれ。時間ねえから」
「え、あ、ああ! 分かったっす」
ガチャガチャ音を立てて門の施錠を外し始めた本間先輩に駆け寄って、一年生部員は慌て始めた。
「本間先輩! 何やってんすかあ!」
「なんだよ、うっせえなあ。先輩に楯突く気かあ?」
ニッ、と白い歯をこぼれさせて笑う本間先輩に、彼はしどろもどろになった。
「い、いや、楯突く気はないっす! ないっす、けど。でも。こんな事がバレたら何言われるか……」
「その時は、おれと淳平が責任とるよ」
そう言った相澤先輩をじーっと見つめて、
「え……」
一年生部員は突然、声を高らかにした。
「えっ……あああーっ!」
その声が耳をつんざいた。
「相澤隼人! ……さん」
「ああ、やっと気づいてくれた。まあ、仕方ないよな。おれと入れ替わりで南高に入ったんだしな」
クク、と先輩が笑う。
「なんだ、今気づいたのか? 天下の相澤に」
本間先輩が呆れたように笑うと、彼は叱られた子犬のように小さくなった。
「だって、本物見たの初めてだったんで」
ガシャン、と門が開いて、本間先輩が出て来た。
「夏井の応援に来てくれたんだね」
「うん」
「頼むぜ、応援隊長!」
本間先輩は、タオルケットの上からあたしの肩をふわりと叩いた。
そして、一年生部員を見た。
「この子、夏井の彼女。夏井の、大っ事な彼女」
「えっ、夏井先輩の彼女さんだったんすか?」
「そうだ。と、いうわけで、もちろん見逃してくれるよなあ?」
ニッ、と口角を上げて本間先輩が一年生部員の肩をガシッと抱いた。
「え、あ、ああ! 分かったっす」
ガチャガチャ音を立てて門の施錠を外し始めた本間先輩に駆け寄って、一年生部員は慌て始めた。
「本間先輩! 何やってんすかあ!」
「なんだよ、うっせえなあ。先輩に楯突く気かあ?」
ニッ、と白い歯をこぼれさせて笑う本間先輩に、彼はしどろもどろになった。
「い、いや、楯突く気はないっす! ないっす、けど。でも。こんな事がバレたら何言われるか……」
「その時は、おれと淳平が責任とるよ」
そう言った相澤先輩をじーっと見つめて、
「え……」
一年生部員は突然、声を高らかにした。
「えっ……あああーっ!」
その声が耳をつんざいた。
「相澤隼人! ……さん」
「ああ、やっと気づいてくれた。まあ、仕方ないよな。おれと入れ替わりで南高に入ったんだしな」
クク、と先輩が笑う。
「なんだ、今気づいたのか? 天下の相澤に」
本間先輩が呆れたように笑うと、彼は叱られた子犬のように小さくなった。
「だって、本物見たの初めてだったんで」
ガシャン、と門が開いて、本間先輩が出て来た。
「夏井の応援に来てくれたんだね」
「うん」
「頼むぜ、応援隊長!」
本間先輩は、タオルケットの上からあたしの肩をふわりと叩いた。
そして、一年生部員を見た。
「この子、夏井の彼女。夏井の、大っ事な彼女」
「えっ、夏井先輩の彼女さんだったんすか?」
「そうだ。と、いうわけで、もちろん見逃してくれるよなあ?」
ニッ、と口角を上げて本間先輩が一年生部員の肩をガシッと抱いた。



