「触んな! 何すんのさ!」
「えっ」
彼女はぎょっとして、一瞬固まった。
けれど、すぐに鋭い目つきになって、あたしの手からそれを奪おうとする。
「だめよ。手術が終わったら、必ず返すから」
「いや! 絶対やだ!」
だめよ、いや、だめったら、いやだってば。
繰り返しながら、あたしと看護師さんは、補欠がくれた折り鶴を引っ張りあった。
クシャリ。
折り鶴が、羽根からほつれてしまった。
「あーっ!」
慌てて奪い取って、ほっとした。
良かった……切れてない。
「切れたらどうしてくれんのさ! バカッ!」
怒鳴りながらほつれを直していると、
「……え……っ」
中に何か文字が書かれてある事に気が付いた。
切れてしまったりいないようにゆっくりと折り鶴を開いて、あたしは息を止めた。
嘘……。
書かれていたのは、補欠の筆跡と思われる汚い字だった。
【翠の笑顔、翠色】
「……補欠」
とっさに、折り紙を胸に抱きしめた。
なんて強烈なんだ。
「補欠……」
なんて強烈な魔力なんだ。
凄まじいなんてもんじゃない。
補欠流黒魔術。
この魔力は地球を破滅させてしまうんじゃないだろうか。
あまりにも、強烈すぎる。
「えっ」
彼女はぎょっとして、一瞬固まった。
けれど、すぐに鋭い目つきになって、あたしの手からそれを奪おうとする。
「だめよ。手術が終わったら、必ず返すから」
「いや! 絶対やだ!」
だめよ、いや、だめったら、いやだってば。
繰り返しながら、あたしと看護師さんは、補欠がくれた折り鶴を引っ張りあった。
クシャリ。
折り鶴が、羽根からほつれてしまった。
「あーっ!」
慌てて奪い取って、ほっとした。
良かった……切れてない。
「切れたらどうしてくれんのさ! バカッ!」
怒鳴りながらほつれを直していると、
「……え……っ」
中に何か文字が書かれてある事に気が付いた。
切れてしまったりいないようにゆっくりと折り鶴を開いて、あたしは息を止めた。
嘘……。
書かれていたのは、補欠の筆跡と思われる汚い字だった。
【翠の笑顔、翠色】
「……補欠」
とっさに、折り紙を胸に抱きしめた。
なんて強烈なんだ。
「補欠……」
なんて強烈な魔力なんだ。
凄まじいなんてもんじゃない。
補欠流黒魔術。
この魔力は地球を破滅させてしまうんじゃないだろうか。
あまりにも、強烈すぎる。



