あたしは英語は得意だが、どうも国語が苦手だ。
日本語ってのは難しいと思う。
気持ちを文章にするのが、非常に苦手だ。
小学生の頃から、作文が一番嫌だった。
うんうん唸っていると、補欠が椅子を立って窓辺に向かった。
横を見ると、補欠の原稿用紙は3枚ともびっしり埋まっている。
「できたのか?」
振り向くと、補欠が外を眺めながら答えた。
「うん。適当だけど」
「そっか。なら、先に戻れば? あたしまだ終わりそうもない」
「いい。翠が書き終わるまで待ってるから」
うんうん悶えて書きあぐねいている自分がばかばかしく思えてくる。
何でだ。
何で補欠と一緒に居ると、心が穏やかになっていくんだろう。
「……できた! はー、終わったあ。見て、補欠」
ガタリと立ち上がり、原稿用紙を補欠に突き付けると、
「どれ」
と補欠がざっと目を通して笑った。
「なんだ、これ。フランソワのことばっかじゃん。こんなんじゃ、書き直しさせられるぞ」
「えー、なんで! 超真面目に書いたのに」
フランソワとの出逢いとか、フランソワの容姿とか、フランソワの家族についてだとか。
日本語ってのは難しいと思う。
気持ちを文章にするのが、非常に苦手だ。
小学生の頃から、作文が一番嫌だった。
うんうん唸っていると、補欠が椅子を立って窓辺に向かった。
横を見ると、補欠の原稿用紙は3枚ともびっしり埋まっている。
「できたのか?」
振り向くと、補欠が外を眺めながら答えた。
「うん。適当だけど」
「そっか。なら、先に戻れば? あたしまだ終わりそうもない」
「いい。翠が書き終わるまで待ってるから」
うんうん悶えて書きあぐねいている自分がばかばかしく思えてくる。
何でだ。
何で補欠と一緒に居ると、心が穏やかになっていくんだろう。
「……できた! はー、終わったあ。見て、補欠」
ガタリと立ち上がり、原稿用紙を補欠に突き付けると、
「どれ」
と補欠がざっと目を通して笑った。
「なんだ、これ。フランソワのことばっかじゃん。こんなんじゃ、書き直しさせられるぞ」
「えー、なんで! 超真面目に書いたのに」
フランソワとの出逢いとか、フランソワの容姿とか、フランソワの家族についてだとか。



