「じゃあ、なんで泣いてんだよ。本当はどっか痛めたんだろ」
あっこの前にしゃがみ込んで、健吾が華奢な肩を掴んだ。
「我慢はよくないぞ。言ってみなさいな。どこ痛い?」
あっこ、と華奢な肩を掴んで揺らす健吾。
「ごめん、あっこ。あたしがびっくりさせたから……大丈夫か?」
本当に申し訳なくて真剣に謝りながらあっこの腕にそっと触れた時、
「違う」
と、逆にあっこがあたしの手をとっさに掴んで、ぽつりとこぼした。
「違うの……」
あたしの手をとらえたその小さな手は、何かに怯えるようにカタカタと震えていた。
「いや、でも、本当にごめん。あたしが悪い」
「そうだ! あっこ、何も遠慮するこたねえ。翠が悪い」
文句のひとつでも言ってやれ、と健吾があたしに睨みをきかせる。
いつもならここで反撃しているところだが、さすがにする気にもならない。
「そうだ。いっそのこと、あたしを殴ってくれ」
こんなことになってしまったのは、紛れもなくあたしのせいだ。
「ごめん、あっこ」
「違うの! 翠ちゃんは何も悪くない」
突然、あっこが大きな声を出した。
「泣いたりしてごめんなさい……ごめん……なさい」
しゃくりあげながらぽろぽろ涙をこぼすあっこに、古ぼけたカーテンから突き抜けてくる陽光が淡く降り注ぐ。
あっこの前にしゃがみ込んで、健吾が華奢な肩を掴んだ。
「我慢はよくないぞ。言ってみなさいな。どこ痛い?」
あっこ、と華奢な肩を掴んで揺らす健吾。
「ごめん、あっこ。あたしがびっくりさせたから……大丈夫か?」
本当に申し訳なくて真剣に謝りながらあっこの腕にそっと触れた時、
「違う」
と、逆にあっこがあたしの手をとっさに掴んで、ぽつりとこぼした。
「違うの……」
あたしの手をとらえたその小さな手は、何かに怯えるようにカタカタと震えていた。
「いや、でも、本当にごめん。あたしが悪い」
「そうだ! あっこ、何も遠慮するこたねえ。翠が悪い」
文句のひとつでも言ってやれ、と健吾があたしに睨みをきかせる。
いつもならここで反撃しているところだが、さすがにする気にもならない。
「そうだ。いっそのこと、あたしを殴ってくれ」
こんなことになってしまったのは、紛れもなくあたしのせいだ。
「ごめん、あっこ」
「違うの! 翠ちゃんは何も悪くない」
突然、あっこが大きな声を出した。
「泣いたりしてごめんなさい……ごめん……なさい」
しゃくりあげながらぽろぽろ涙をこぼすあっこに、古ぼけたカーテンから突き抜けてくる陽光が淡く降り注ぐ。



