足から一気に力が抜けた。
あたしはとっさに補欠の学ランにしがみついた。
「えっ……」
慌てて唇を離した補欠が、とっさにあたしの腰に腕を回して持ち上げる。
「翠?」
いかん。
くらくらする。
どうやら、あたしは相当のめり込んでいるらしい。
夏井響也という、世界にたったひとりしかないない人間に。
恋ってのは、恐ろしい。
この天下無敵、怖いもの知らずの翠様でさえ、
「補欠……いい加減にしてくれ」
一発で骨抜きにされてしまうのだから。
これ以上骨を抜かれでもしたら、歩けなくなりそうだ。
「力が入らん」
「おいおい……まじかよ」
くらくらしてへたり込むあたしを支えたまま、補欠も一緒に床に座り込んだ。
腰が抜けたわけじゃない。
ただ、その真っ直ぐな瞳とキスに、腰砕けにあっただけだ。
腰ってのは病気よりも恐ろしい。
恋人になるということは、こんなに大変なことなのか。
息ができなくなるほど、ドキドキしなきゃならんのか。
それじゃあ、この先。
あたしはどれくらい腰砕けになってしまうんだろう。
これは……大変だ。
あたしはとっさに補欠の学ランにしがみついた。
「えっ……」
慌てて唇を離した補欠が、とっさにあたしの腰に腕を回して持ち上げる。
「翠?」
いかん。
くらくらする。
どうやら、あたしは相当のめり込んでいるらしい。
夏井響也という、世界にたったひとりしかないない人間に。
恋ってのは、恐ろしい。
この天下無敵、怖いもの知らずの翠様でさえ、
「補欠……いい加減にしてくれ」
一発で骨抜きにされてしまうのだから。
これ以上骨を抜かれでもしたら、歩けなくなりそうだ。
「力が入らん」
「おいおい……まじかよ」
くらくらしてへたり込むあたしを支えたまま、補欠も一緒に床に座り込んだ。
腰が抜けたわけじゃない。
ただ、その真っ直ぐな瞳とキスに、腰砕けにあっただけだ。
腰ってのは病気よりも恐ろしい。
恋人になるということは、こんなに大変なことなのか。
息ができなくなるほど、ドキドキしなきゃならんのか。
それじゃあ、この先。
あたしはどれくらい腰砕けになってしまうんだろう。
これは……大変だ。



