初めてだ、長谷川パパが怖いと思ったのは。



「わかってるよね?」

「えっ…?」

「付き合うって、友達としてだよね?」

「いえ…」

「まだ早いんじゃない?」

「…………」

「よく考えるといいよ。オジサン、反対はしないから」



ぜってぇ反対じゃん…。



かなり圧力かけて来てんじゃん…。



「パパ、あたし…悠ちゃんが…」

「おっと、寝る時間だ。悠都君も寝る時間だ」

「パパ!!」

「はははっ!!いい夢、見れるといいね」



怖っ!!



怖いから!!



俺、呪われんの?



自室に引きこもってしまった長谷川パパ。



失敗…ですかね…。



「ママ賛成だから~!!悠ちゃんとユナの子供って孫よね!?キャァァァ!!楽しみ~!!」



こっちは気が早すぎる~…。



だけど長谷川ママ、帰り際にこう言った。



「あの人のことは気にしないで。あたしが説得するから」



どうやら強い味方らしい。



認めてもらうまで頑張る。