狼少女と王子様




私は渓をこれでもかって位に睨みつけた




私に触れようとする


渓の大きな手


それを私は思いっきり振り払った




「触んないで!


今すぐ出てけ!」


「茜っ。」




だから男は嫌いだ




勝手に付きまとって

勝手に去って行く




そして何よりも


渓の切なそうな表情が




許せなかった






胸が苦しくて苦しくて


倒れてしまいそうだった