狼少女と王子様


急いで自室に行き

ベットの上の
クッションを抱きしめる


今は葵の事でいっぱいなのに


それに追い討ちをかけるように

凛達の事が頭を巡る


いまだに凛の声が聞こえて

さっき酷い事を思ってしまったと

胸がギュッと締め付けられた



思わず涙が出そうになって

クッションに顔を埋めると


コンコンッと窓を叩く音が聞こえた


!?


此処二階だぞ

空耳だよな


有り得ないって


そう1人で納得して

またクッションを抱きしめた


コンッ

ドンドンッ


やはり空耳では無かったらしい


恐る恐る窓を見ると

必死に窓にしがみついている

渓が見えた