狼少女と王子様


海は何も言わず

私の手をひいて歩く


少し人気のない裏道に
入って行く海を

不思議に思ったけど

何も言えなかった


だんだん細い道になっていって


いつの間にか森の中にいた


森の中暗いっ

なんかでてきそう


海は一体私を何処に連れて行く気?


森から出たのか眩しくなり目を閉じる


「教会だぁ。」


目を開けてみると広い平地に
ぽつんと建っている教会が見え


思わず声がでた

教会があまりにも綺麗だったから


しかも夕日に照らされて
キラキラ周りの花が光っていた


「海、ありがとう。」

「別に。」


素っ気ないけど

海の顔がほんのり赤いのは
きっと気のせいではない


可愛い奴