だけど卒業間近の小学校生活のある日の朝。
夢亜の様子がおかしかったんだ。

僕はいつもどおり夢亜に
「ゆーめーあー!おはよぉ」って元気に挨拶した。
夢亜もいつもなら、「優ー!おはよぉ」なんて返すけど今日は
「おはよう。」
それだけしか言わなかった。
僕は心配になって
「夢亜元気無いじゃん!どうした?」
と、満面笑顔の笑顔で聞いた。

すると、
「なっなんでもないよ?」
って何かを隠すように目を逸らした。
夢亜...
どうしたんだろ?

だけどそのあとはいつもどおりで他愛もない話して笑いあって...

時折見せる、夢亜の辛いような切ないような顔。
泣くのを我慢しているような顔。

そんな表情をしていた時もあったけど。
僕はあえて触れないことにした。
何かあったら言ってくれるだろう。
夢亜にとって僕は一番の“大切な友達”だと思うから。