光弘はベッドに倒れ掛かるように身体全体を朋香に乗せて、強く強く抱きしめた。
光弘から水滴が零れ落ちて、朋香の頬を濡らす。
「光弘、汗、掻きすぎ…」
あの夏の台詞を、今度は朋香がそのまま返した。
「”朋香”が、どんな病気でも良い…
無意識に他の奴を求めていても良い…
でも1番は俺だ…
この愛しさと苦しさを、一生分け合って生きていこうよ…
その為に俺らは出逢ったんだから…」
光弘は身体を起こして、袖で涙を拭った。
そして、先日父親に頼んでおいた小さな紙袋から、小さな箱を取り出した。
赤いリボンで綺麗にラッピングされてある。
「これ、1日早いけど…」
光弘は朋香の両手の中にそっと置いた。
朋香はしばらく黙ってそれを見つめていたが、
「開けてもイイ?」
と遠慮がちに光弘に聞いた。
「もちろんだよ。」
光弘はその遠慮がちな朋香がとても可愛く見えて、笑いながら答えた。
赤いリボンをシュルっとほどいて箱を開けると、また小さな箱が出てきた。
映画などで見る、紺色で蝶番になっていて、パコっという音を立てて開く箱。
開けた瞬間、ふわっと良い香りがした。
キラキラ光る石。
朋香は慌てて顔を上げて、光弘を見た。
光弘はゆっくりとその箱から中身を取り出した。
そして朋香の左手を取って、
「これ、ムーンストーンなんだ。
香水でほのかにラベンダーの香りを付けてもらってる。
月と香り、”朋香”にピッタリだろ?
本当はまだ早いからネックレスにしようと想ったんだけど…
嫌なんだ、”朋香”が俺の傍で息をしていない事が。
こんな小さな石で縛り付けられるなら、”朋香”の過去も現在も未来も俺のモノになるなら、まだ早いなんて後悔はしない。
”有田朋香さん”、一生、一緒に笑って一緒に泣いて、一緒に宇宙一の幸せ者になりましょう。
俺と…俺を選んでください。」
そう言うと、薬指にムーンストーンの指輪をはめた。
部屋中にラベンダーの香りが広がる。
むせかえるほどの甘い香りに、朋香は幸せの味を感じた。
「私からアナタへの愛の誓いは、明日の聖夜、月が見える場所で…」
朋香はムーンストーンが輝く左手で、光弘の頬を触り、耳元で囁いた。
光弘から水滴が零れ落ちて、朋香の頬を濡らす。
「光弘、汗、掻きすぎ…」
あの夏の台詞を、今度は朋香がそのまま返した。
「”朋香”が、どんな病気でも良い…
無意識に他の奴を求めていても良い…
でも1番は俺だ…
この愛しさと苦しさを、一生分け合って生きていこうよ…
その為に俺らは出逢ったんだから…」
光弘は身体を起こして、袖で涙を拭った。
そして、先日父親に頼んでおいた小さな紙袋から、小さな箱を取り出した。
赤いリボンで綺麗にラッピングされてある。
「これ、1日早いけど…」
光弘は朋香の両手の中にそっと置いた。
朋香はしばらく黙ってそれを見つめていたが、
「開けてもイイ?」
と遠慮がちに光弘に聞いた。
「もちろんだよ。」
光弘はその遠慮がちな朋香がとても可愛く見えて、笑いながら答えた。
赤いリボンをシュルっとほどいて箱を開けると、また小さな箱が出てきた。
映画などで見る、紺色で蝶番になっていて、パコっという音を立てて開く箱。
開けた瞬間、ふわっと良い香りがした。
キラキラ光る石。
朋香は慌てて顔を上げて、光弘を見た。
光弘はゆっくりとその箱から中身を取り出した。
そして朋香の左手を取って、
「これ、ムーンストーンなんだ。
香水でほのかにラベンダーの香りを付けてもらってる。
月と香り、”朋香”にピッタリだろ?
本当はまだ早いからネックレスにしようと想ったんだけど…
嫌なんだ、”朋香”が俺の傍で息をしていない事が。
こんな小さな石で縛り付けられるなら、”朋香”の過去も現在も未来も俺のモノになるなら、まだ早いなんて後悔はしない。
”有田朋香さん”、一生、一緒に笑って一緒に泣いて、一緒に宇宙一の幸せ者になりましょう。
俺と…俺を選んでください。」
そう言うと、薬指にムーンストーンの指輪をはめた。
部屋中にラベンダーの香りが広がる。
むせかえるほどの甘い香りに、朋香は幸せの味を感じた。
「私からアナタへの愛の誓いは、明日の聖夜、月が見える場所で…」
朋香はムーンストーンが輝く左手で、光弘の頬を触り、耳元で囁いた。


