鏡の迷路を抜けてきた光弘の雰囲気が険悪だったのを察した美穂が、瑠璃子の団子屋へ行こうと言った。
「あ、あぁ、そうだな。」
と光弘は朋香の手を振り払った後、我に返って美穂に同意した。
朋香は黙って頷くだけだった。
そんな朋香の頭を、林先生は2人の視線が逸れた一瞬の隙を見て、ポンポンと撫でた。
「今度の診察の時に話を聞くから、とりあえず、後で光弘君と2人で話してごらん。」
と、朋香の耳元で囁いた。
(そうだ、いざとなったら林先生がいてくれる…
ちゃんと光弘と話をしなきゃ…
もしかしたら、本当に偶然だったのかもしれないし…)
朋香は林先生に少し微笑みを返した。
それから団子屋に行くと、瑠璃子はいなかった。
「携帯にかけてみる?」
と美穂が聞いた。
美穂としては何とも居辛い雰囲気なので、瑠璃子にでも混ざって欲しい気分でいっぱいだった。
「いいよ、忙しくて裏にいたり、買出しに行ったりしてるかもだし。」
「そっか、そうね。
それじゃあ、私達だけで頂きましょう。」
せっかくの提案は光弘によって打ち砕かれた。
「あ、あぁ、そうだな。」
と光弘は朋香の手を振り払った後、我に返って美穂に同意した。
朋香は黙って頷くだけだった。
そんな朋香の頭を、林先生は2人の視線が逸れた一瞬の隙を見て、ポンポンと撫でた。
「今度の診察の時に話を聞くから、とりあえず、後で光弘君と2人で話してごらん。」
と、朋香の耳元で囁いた。
(そうだ、いざとなったら林先生がいてくれる…
ちゃんと光弘と話をしなきゃ…
もしかしたら、本当に偶然だったのかもしれないし…)
朋香は林先生に少し微笑みを返した。
それから団子屋に行くと、瑠璃子はいなかった。
「携帯にかけてみる?」
と美穂が聞いた。
美穂としては何とも居辛い雰囲気なので、瑠璃子にでも混ざって欲しい気分でいっぱいだった。
「いいよ、忙しくて裏にいたり、買出しに行ったりしてるかもだし。」
「そっか、そうね。
それじゃあ、私達だけで頂きましょう。」
せっかくの提案は光弘によって打ち砕かれた。