「ああ、別に。優奈は?」 「あたしの部屋にいる」 「優菜の親は?」 「今2人で海外旅行行ってるんだって」 とりあえず優奈の様子を見に、加奈の部屋に連れて行ってもらった。 夜の9時半ごろと多少遅い時間だったため、加奈の家族に少し挨拶をしてから、 2階の加奈の部屋に向かった。 加奈の家の居間には、父、母、小さい弟の3人が、 テレビを見ながら旅行の準備らしきことをしている。 平和な一般的な家族って感じだ。 「優奈、潤一くん来たよ」 そう言って、加奈は自分の部屋の扉を開けた。