そんな薫の様子に楓はがっくりと項垂れた。薫が恥ずかしそうにするのを見たかったのに、逆に楓が薫を見て恥ずかしくなってしまった。 「(でも、薫の恋が叶って良かった…。)」 隣で未だ陶酔している薫を見て心の中で呟いた。 _______ 五月編、終 _______