「番長っ!!」
千晴が最後の大学芋を食べかかった時だった。
遠くの方から声がしたかと思えば、一人のリーゼント頭でダボタボ腰パン…まるで一昔前の不良のような男子が近衛めがけて駆けてくる。
そしてそのまま…、
「ぅおっ」
「ぐぇっ」
勢い余ったリーゼント男子は近衛の隣にいた千晴に突っ込んだ。
「いたたたたた…な、んでこんな目に、」
ぐすっと涙ぐんだ目で千晴は体当たりしてきたリーゼント男子を睨みつけながら、アスファルトにぶつけたお尻をさする。
なんだか人生こんなのばっかだ、と内心歎くしかない。
そんな事を軽やかに気付かないまま、近衛はアスファルトにうずくまっているリーゼント男子に尋ねた。
「何があったんだ?」


