たまに本を開いても内容が頭に入ってこない時がある。
別に千晴は本が嫌いじゃない。
むしろ休日には自ら好んで本屋へ足を運んだりもする。
それでも頭に入ってこない時があるのだ。
珍しく本好きの図書委員長のいない図書室で、一人椅子に腰かけて千晴は本を眺めた。
ぼんやりとページを捲った時だっただろうか…。
千晴の目に瞬時にある文章が飛び込んできた。
その文章は、あっという間に千晴を覚醒させる。
先程まで先も見えず、ぼんやり薄暗かった脳内に光が差し込んだかのようだ。
そんな時だった…。
ふと白いページに人影が映った。
それから千晴の視界は真っ暗になってしまった。


