それゆけ、図書委員長が参ります!

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 旧校舎の不良の溜り場は、今では地獄絵図だった。




 倒れている幾人もの不良の山。

 ただし、その中に彼等を束ねる番長の姿はない。



 代わりに、

 その不良の山の上に、片足を乗せた少年の片手にはシェイクスピアの小説。

 彼は、ゆっくりと声をかけた。

「ねぇ」

「ひいぃっ」


 彼が話しかけただけで、ただ一人残った近衛の部下は情けない声をあげてジリジリ後ずさる。




「聞きたい事があるんだけど」

 不良が不審気に見ると、彼は微笑む。



「君達って昔、近衛をいじめてたんだよね?」



「へ……ぁ、……」



「なのに何故か君達は今では近衛の下についてる。本当は、不満なんじゃない?あんな奴の下につくなんて…そこで、良い提案があるんだけど」








 それから立ち上がる者がいなくなった旧校舎。


 彼は思いきり嘲笑っていた。




 (人間なんて簡単で単純で複雑で滑稽だ。裏切られたり裏切ったり簡単に出来る。人間て本当に面白い!)




「うん、暫くの間いい暇つぶしになりそうだ」




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