氷の姫君

沈黙が続く。

「月華、やはり」

「嫌よ!私帰らないわ!」

私はダルジェの言葉も聞かないまま叫んだ。
だってダルジェ帰れって言うでしょ?
瞳が真実を告げている。

「月華、しかし帰らなければお前の怪我は治らないのだぞ?」

「いいわ!別に治らなくたって構わない!」

「そのような辛そうな顔をしていてもか?」

「っ・・・・」

実際今も切り刻まれるような激痛が脚に感じる。
でも嫌なの。
離れたくない。

「やはりもとの世界に戻れ。」

辛そうなダルジェが告げる。

「嫌!絶対嫌なの!!」

「何故そこまで頑なに拒む?」

困り果てた顔をしてダルジェが私を覗き込む。

あなたを困らせてごめんなさい。
だけど離れたら逢えないでしょ?

「ダルジェの傍に居たいの!離れたくないの!!」

私は涙を流しながら叫んだ。