氷の姫君

「さあ。着いたよ。」

そう言われて前を見たらダルジェと同じくらい立派な屋敷の前に居た。

「凄い・・・。」

「中に入ろう。」

「あ、レンさん?私歩けますよ?」

抱きかかえたまま中に入ろうとするから恥ずかしくて少し小声で声を掛けた。

「いいの!月華ちゃんいま降ろしたらこのままどこかに飛んでいきそうだし。」

図星を突かれて困った。
正直レンさんに迷惑かけたくない。

「さあ、行こう。」

私とレンさんは屋敷の中に入って行った。