* * * さかのぼれば、30分前。 「お風呂、入りたい……」 ぼそりと呟く夏川。 やはり体を拭くだけでは満足できず、こんなことを言い出すのは目に見えていたし。 「俺の監視付きになりますが、よろしいですか」 「いっ、一緒に入るだなんてイヤだからね」 そう返されるのも予想済みだった。