「なんだろ…いつもより変だった」 「初対面だもん。仕方ないよ」 にしても莉桜のあんな哀しそうな顔は滅多に見ないぞ? 俺は胸がざわついていた。突然に引っ張り出してきたのがいけなかったか…? なんて思いながら花瓶の水を変えているとクスクスと笑い声。 「んだよ、蕾美」 「いやぁ…別に」 「言えよ」 「長いこと付き合ってたけど、流星そんな優しい顔するのね」 ハァ?と聞き直す。