「俺とこいつは小さい頃の幼馴染み。最近入院してな。まぁ…元気なんだけど」


「そうそう、倒れてから流星毎日来てくれんの。莉桜ちゃんもいつでもどうぞ」



ふわっと長い髪がなびく。はい、と返事をしたもののわたしはもうこの二人の空間には居たくなかった。


「えと…わたしそろそろ失礼します」


午後5時。タイミングを見計らって言った。

「また、来ます」

「送るよ」

「いや、平気…また明日ね」