無情にも病室に近づいていく。女の子なら、わたしは完全に失恋だ。 わかりきってはいることだけど……。 「入るぞ?俺だ」 「流星?どうぞ」 聞こえた声は可憐な少女の声で、わたしははっとする。 ガラガラ…… 「りゅっ…その子もしかして」 わたしは実感する。 初恋は叶わないということを。 そんなジンクスは実在する。 それも、かなり残酷なカタチで。